エンタメ 千一夜物語

もの好きビルコンティが大好きな海外ドラマやバレエ、マンガ・アニメとエンタメもろもろ、ゴシップ話も交えて一人語り・・・

ハンニバル1.10 心を病む者たちは闇に抱かれる ビュッフェ・フロワ深読みネタバレ

f:id:biruconti:20200923141626j:plain

人里離れ、古びた一軒家に住む少女。街灯のない深い闇の中から家路について、床に入ると寝天井からポタポタと雨漏りが… 何事かと薄暗い屋根裏を覗いて、雪が吹き込む穴をふさいで寝室に戻ると何者かの気配が… そしていきなりベッド下に引き込まれ、血しぶきが~~ と、ホラー映画みたいな不気味なショッカーから始まるエピソード、読んでみました。

続きを読む

ハンニバル1.09 父という負の遺産 トゥルー・ノルマン深読みネタバレ

f:id:biruconti:20200915111053j:plain

さまざまな腐敗状態のいくつものバラバラ死体を組み合わせ、頂点に男の生首を置いたトーテムポール。いつものエレガントな美しさはないけれど、ショッキングなヴィジュアル。祖霊信仰や部族神話にまつわる象徴物の彫刻っていわれているトーテムポールをシリアルキラーが創るっていう、妙に生臭いヴィジュアルのエピソードを掘ってみました。

続きを読む

ハンニバル1.08 サイコ野郎どものセレナーデ フロマージュ 深読みネタバレ

f:id:biruconti:20200907151751j:plain

喉もとを大きく切開された人体のチェロ、声帯で造られた弦。『ハンニバル』TVシリーズの中でも、最強にグロ美しい死体に入る今回の殺人。だってねえ、これは殺人鬼から殺人鬼へのセレナーデ、ラヴレターなんだから。シーズン1が妖しく官能的に輝く第8話、読んでみました。

続きを読む

ハンニバル 孤独な男たちが抱える鈍い痛み 1.07ソルベ 深読みネタバレ

f:id:biruconti:20200810151802p:plain

製作者のブライアン・フラーが、撮影開始前は犯罪捜査物的な台本を6話分ほど用意していたけれども、第1話収録後マッツ・ミケルセンとヒュー・ダンシーの芝居に感銘を受けて撮影を2週間中断、2人に合わせて全部書き換えたと言ってました。

ちゅうことは、『ハンニバル』がどんどん情念の物語になっていったのは、マッツとヒューのエレクトリックなケミストリーあってこそ!そして、ハンニバルの内面に入っていく『ソルベ』、読むことが多すぎです~~~~

続きを読む

マッツ・ミケルセンが史上最強のハンニバルになる瞬間 1.06アントレ 深読みネタバレ

f:id:biruconti:20210525181332j:plain

話の核が周囲の登場人物の心の機微からハンニバル自身ににシフトして、チェサピークの切り裂き魔の奈落に触れるこのエピソード。マッツ・ミケルセンのファンだから、ドラマを見始めたビルコンティ。ハンニバルが背景になっていたエピソードを耐え忍んでたどり着いたアントレ(メインディッシュ)、セクシーな首絞めシーンに狂喜いたしました。

  ※「普通こんな会話しないよね」なセリフやアートすぎなイメージや音楽も、回が進むほどに重要な意味を持ってくるので、詳しく掘ってます。

 

 

"負傷した男の図"殺人とエイブル・ギデオン医師

ボルティモア精神障害犯罪者病院から、FBIが長年追っているチェサピークの切り裂き魔の代表的作品"負傷した男の図"殺人と酷似した事件が起き、院内に収監されている元外科医エイブル・ギデオンが「自分がチェサピークの切り裂き魔だ」と名乗りをあげているという一報が行動分析課に入ります。

 

"負傷した男の図"というのは、14世紀あたりの医学書に出てくる様々な負傷や病巣を治療するために描かれた人体の総合図。いかにも元外科医らしい殺人手法です。

f:id:biruconti:20200730151243j:plain

2年前にジェレミー・オルムステッドをこの手口で殺害してから、チェサピークの切り裂き魔の犯行は途絶えている模様。

 

上司のジャック・クロフォードとともに病院に駆けつけたウィル・グレアムは、現場を脳裏で再現しますが

I see the Ripper but I don’t... feel the Ripper. He’s an artist.This is... plagiarism.
切り裂き魔の犯行に見えるけど、切り裂き魔の気配がしない。彼はアーティストなんだ。これは贋作だ。

と、浮かない様子。ウィルは、心の奥では切り裂き魔を称賛しているようです。

確かに、この衝動的な殺人は、練り上げられ芸術的で、精巧な外科処置で身体の一部が切り取られているチェサピークの切り裂き魔の手法とは明らかに異なっていますが、ギデオンは自分が切り裂き魔だと言い張ります。

 

妻子を突然殺害して2年間収監されているギデオンでしたが、アラナ・ブルームはウィルの説をさらに推し進め、ギデオンが心理操作されてチェサピークの切り裂き魔と思いこまされているのではと疑います。

 

ギデオンを演じるのは、女装トランスジェンダーのコメディアンで社会活動家のエディ・イザード。

心理操作に気づいた後は驚くほど明晰になって、ほかの人物が気づかないウィルとハンニバルの微妙な関係性にいち早く目を向けて、ある種の狂言回しのようになっていきます。

 

ウィル・グレアムの危うい心理状態

切り裂き魔を称賛してしまうというところまできてしまったウィル、実にヤバいです。

病院の入り口でも、不安そうな様子。

I’m always a little nervous going into one of these places.

精神病院に来るとちょっと神経過敏になってしまう。

Afraid they’ll never let me out again.

2度と出てこれないような気がするんだ。

 

夢遊病・白昼夢・カラスの羽をまとった雄鹿の幻視と精神状態が悪化しているようですが、心の闇にも気づいてきたのでしょうか?

看護婦殺しの再現で、視聴者は初めてウィルが彼女を殴り倒して両目を抉り出すという身体的な暴力をふるう自分を想像するのを目撃します。その後、自分でもショックが隠せない、落ち着かない様子。 ボルティモア精神障害犯罪者病院長のフレデリック・チルトンとも、当然視線を合わせられません。

 

『レッド・ドラゴン』で、ウィルが精神科に入院していたと記述されていることを覚えている視聴者としては、イヤ~~~な予感が湧いてきました。

 

ウィルの宿敵フレデリック・チルトン登場

アラナがギデオンの心理操作をしているのではないかと疑った相手はチルトン。ダブルのスーツでキメまくった彼は、虚栄心を満足させるためならなんでもやりそうなトンデモ医師。

殺人セレブになってしまったギデオンに対しても、インタビューや結婚の申し込みに対応しなくちゃならないので、自分はまるで秘書状態と、妬みのような苦言を語り、

初対面のウィルがFBI講師を務めているけれども博士号を持っていないことを知ると、「ただの教師か」と嘲ります。

ウィルはすかさず「夜勤の看護師を囚人と2人だけにしておくなんて」と切り返しますが、「人格障害と神経症の絶妙な組み合わせで、オタクは優秀なプロファイラーになったわけでしょう。…ぜひ、一度じっくり話し合いたいですねえ」みたいなことを言う。ウィルの脳内研究をしたくて涎をたらしている、卑しい根性が伝わります。

こいつって、精神障害の研究論文で名誉を得たいだけで、治療には興味なんてないのね。って雰囲気がバシバシ。皮肉にも、こんなに野心家なのに同じ職業につくハンニバルにもアラナにも軽蔑されいる模様。

 

ハンニバル邸のショパンの曲が流れる優雅なディナーに招かれて、タン(舌)のアントレをふるまわれ、

Your tongue is very feisty and as this evening has already proven,

今晩よくわかったんだが、随分と雄弁な舌をお持ちのようだ。

it’s nice to have an old friend for dinner.

馴染みの友人と食事をする(友人を食事にする)のは、いいねえ。

なんて、言われっちまいます。

つまり、喰っちまうべき無礼者に分類されてしまったチルトン。この先どれだけ悲惨な運命がに合うのか?興味津々になりました。

 

演じるのは「Law&Order:性犯罪特捜班」でお馴染みのラウル・エスパーザ。初登場でこれだけの情報を与えてくれる演技、さすがです。

 

ハンニバルの怒りは冷たい炎~~~

ハンニバルがカニバルだと知っている視聴者は、"負傷した男の図"なんていう文献学的知識を駆使した芸術的・外科的殺人ができるチェサピークの切り裂き魔なんてハンニバルに決まってるじゃないかと思っているのですが、登場人物たちは闇雲に手探りいたします。

 

2年間息をひそめている切り裂き魔を、ジャックはギデオンを囮にして刺激し、あぶりだそうと計略を練ります。

その手先に選ばれたのがもう一人のウィルの宿敵、特ダネ記者のフレディ・ラウンズ。サイコパスがつく職業の第5位は外科医、第6位ははジャーナリスト、第7位は司法関係なんて興味深い論議の後に、独占インタビューをもらうかわりに「ギデオンが切り裂き魔に違いない」という記事を書くという取引を申し受けます。

 

iPadでその記事を読むハンニバルの恐ろしさといったら~~~

第2話のアラナを気絶させるところやアビゲイルに殺人隠ぺいを唆すところで

ハンニバルが目的のためには的確な暴力をふるう、とてつもない策略家だということは分かりましたが、視聴者は表向きの紳士の顔つきしかまだ見ていません。

 

今回は、平静な表情の下に潜む獣を目撃することになるのです。

iPadにそえた右手の人差し指と親指が、キリを絞り込むように神経質に動いている。いつもの静かな表情の中で眉が微妙に吊り上がり、眼の光が凶暴な怒りに変わる。

眼から出るレーザーで人殺しができるならこんな眼つきだろうというしかない、冷たく破壊的な怒り。

自分のタイトルである切り裂き魔を詐称された侮辱が許せないのですね。

 

胸をはだけて頑張ったヒュー・ダンシー(ウィル)の暴力殺人再現シーンも、妙にセクシーだった割には、この一にらみで吹っ飛んで~~~

 

キャ~~、これが本当のハンニバル・レクター!と、確信させてくれるマッツ・ミケルセンの微細表情の名人芸にシビレます~~~

 

そして、ギデオンの運命も相当に酷なものになるのだろうと、想像を逞しくし…

 

ハンニバルに弄ばれるジャック

末期癌の苦しみを自分と分かち合おうとしないベラとの夫婦仲を相談して涙ぐんだり、すっかりハンニバルと親友状態のジャックですが、ハンニバルから見れば自分を追い詰める作戦の長でもあるジャックは失敬な奴の一人(ハンニバルが切り裂き魔だという、ほぼ確定の前提に立つとそうなります)

ということで、傷心のジャックをやさしく気遣う一報で、ハンニバルのジャックいびりも始まります。

 

いちびりの駒は、その優秀さを見込んでジャックが切り裂き魔捜索に加えようと考えた研修生のミリアム・ラス。聡明な彼女は"負傷した男の図"殺人の被害者オルムステッドの死体から肝臓がキレイに切り取られていることから外科医の関与を推察した最初の捜査関係者。捜査には被害者全員の医療記録を調べるべきという提案を、個人情報に抵触するとんでもない案だとジャックにいさめられ、独自に調査活動を始めて以来2年間消息不明。

ミリアムが自分のせいで切り裂き魔に殺害されたと考え、自分を責め続けるジャックでしたが…

 

そのミリアムから何度もケータイに電話が

Please... Jack... I don’t want to die like this.

お願い… ジャック… こんな風に死にたくない。

自宅にいる妻のベラからの電話だと思ってリダイヤルすると、やはりミリアムの声が。

自宅を捜索すると、ミリアムの髪の毛が寝室でみつかり、切り裂き魔が自宅に忍び込んでいたことに恐怖を覚えるジャック。
次にかかってきたコールの発信元が天文台だと判明、そこに駆けつけてリダイヤルしてみると、ミリアム側の着信音が聞こえ、彼女がいると天文台に飛び込んだ行動分析課を待っていたのは、切り取られたばかり片腕が掲げる使い捨てケータイ。

生きてる人間から腕を切り取るなんて、ぞっとする残虐としかいえません。

『CSI』の極上エピソードのように息をのむほどスリリングな捜査展開。とはいえ、CSIではないので、気持ちのいい終結はなくさらに事態は奥深い霧の中へ…

 

ミリアムが生きているという希望を持たせて、さんざん翻弄し、切り取った片腕をだけ返すなんて、なんちゅう追い詰めよう、なんちゅう残酷!鼠を迷路に閉じ込めてあっちこっちに拷問をしかけていじめる小学生みたいだなんて思ってますと、

 

ブランディを酌み交わしながら、ミリアムへの思いを語るジャックに

I’m sorry about your trainee.

研修生は可哀そうなことをしたね(研修生のことはすまなかった)。

と、ダブルミーニングを使って、本当に申し訳なさそうに謝るハンニバル。この人、無感動なサイコパスじゃなかったの?いったいどういいう性格?
行き当たりばったりな行動と感情にクラクラしてますと、実は最大の見せ場が~~~

マッツ・ミケルセンが史上最強のハンニバルになる瞬間

ハンニバルの居間から2年前のモノクロのフラッシュバックになって、

外科医が"負傷した男の図"殺人に関わっていると考えたミリアムが訪れたのは、オルムステッドの怪我治療をしたERの外科医だったハンニバルの心療室。

ER時代の記録を探してくるからとハンニバルは中2階に上がり、その机の上にミリアムが発見したのはハンニバルが描いた精緻な"負傷した男の図"。

f:id:biruconti:20200731190342j:plain

やっぱりハンニバルが切り裂き魔、ミリアム危うしとドキドキしてますと、靴下ばきになって足音もなくミリアムに忍び寄り、羽交い絞めにするハンニバル。

動きを封殺するために軽々と彼女を持ち上げて、背後から、いわゆるチョークホールド(裸絞)をかける。その顔が一瞬鬼神のような形相になったかと思うと、次の瞬間にはミリアムの髪の匂いをかぎ、やさしっく抱きしめるような気づかいを見せる。

 

背も凍る、この世のものならぬ悪の感触と、殺人という行為が持つ親密さの異様な官能性に魅せられて呆けてしまいました。

 

こんなハンニバルの表現は見たこともないけれども、これがアタシとってハンニバルの本来あるべき姿。マッツ・ミケルセンは至高のハンニバルだと、この時確信しました。

マッツは「ハンニバルを堕天使サタンとして演じている」と言っていましたが、まさにその通り!

マッツ、凄すぎ~~~ と、狂喜するアタシ。

 

 

切り裂き魔の空白の2年間 が意味するもの

これまでの5話、周囲の民の心模様を辛抱して見てきたかいがあった。報われたと満足するマッツ馬鹿な自分ではありますが、一方、このセクシーな絡みを見ると、ミリアムが『羊隊の沈黙』のクラリス・スターリングに差し代わるのかしら、

ミリアムの件で追っ手が近いのを 察して安全策を取ったのは確かでしょうが、切り裂き魔の空白の2年間は、虜にしたクラリス/ミリアムの面倒を看るために起こったの? 想像が膨らむ一方、

 

想像ではない事実は

2年間の沈黙を破って犯したのはキャシー・ボイルの"ミネソタのモズ"コピーキャット殺人。ウィルが犯人像を見る手助けするための犯行です。

 

安全策としての犯行中止を破るほど、ウィルに肩入れしているハンニバル。心の底で切り裂き魔に惹かれるウィル。

この危うく熱い関係にクラリス/ミリアムが入り込めるのか?

という疑問も湧いてきました。

 

 

ところで、

ジリアン・アンダーソン が脳天気な酔っ払い、マッツ・ミケルセンがボイズンダフッドのガキ大将、ヒュー・ダンシーが面倒見のいい隣のおばさんみたいだったという以外には、新しい収穫がなかったハンニバルリユニオンで気落ちしてしまったビルコンティ。ですが、リユニオンの動画です。

 

 

www.biruko.tokyo

『海賊』はバレエの冒険ロマコメ アシルムラトワ/ルジマトフ

f:id:biruconti:20200716151946j:plain

ジョニー・デップ主演の『パイレーツ・オブ・カリビアン』といえば、いわずとしれたディズニーの看板アクションアドヴェンチャー。シリーズ5作を数え、スピンオフも計画されている大人気作品。

バレエにも大ヒットの『海賊』があるので、その原点となる作品をご紹介。

続きを読む

ハンニバル1.05コキーユ 死の受容と内なる悪 深読みネタバレ

f:id:biruconti:20200706153403j:plain

悪夢と夢遊病、天使に見立てられた死体や透視能力が登場するグロ美しい第5話。犯罪捜査シリーズのふりをして始まり、サイコスリラーに変化し続けた『ハンニバル』シリーズですが、ついに、 サイコホラーに!

幼虫がさなぎになり、孵化するように変化し続けるこのシリーズ。どんどん惹きこまれ~~。ハンニバルリユニオンの放送まであと2時間。待ちきれません!

続きを読む

ハンニバル1.04 ウフ 失われた少年たちは家族を取り戻せるのか?ネタバレ深読み

f:id:biruconti:20200627154538j:plain

ウィル・グレアムが野良犬を拾い集めるように、孤独な人間は、どんなに否定しても家族を求めている。なぜ彼らは孤独なのか?孤立した人間が無理矢理疑似家族をつくろうとしたら、どんな悲劇が起こるのか?痛みが伝わるエピソードを深読みしてみました。

続きを読む

ハンニバル1.03ポタージュ 加害者の娘というトラウマ ネタバレ深読み

f:id:biruconti:20200610152648j:plain

groomingという言葉があります。"子供や若者と信頼関係、エモーショナルなコネクションを築いて、心理を操って自分の利益や欲望にそうように育て上げる"というような意味。アビゲール・ホッブスと殺人者の父親の関係は、ある種このgroomingに見える。そんな風に育てられた娘の人間性はどうなるのか? 登場人物同士の操り合いはどうなるのか?探ってみました。

続きを読む

ハンニバル1.02アミューズ・ブーシュ 人はつながりを求める ネタバレ深読み

f:id:biruconti:20200603143351j:plain人は1人で生まれてきて1人で死ぬ。基本的に孤独な存在。誰かと完全に理解しあって愛し合うというのは、ほぼ不可能なこと。個人という壁を越えて、ダイレクトに繋がれたらという妄想を実現しようとしたら、連蔵殺人犯になってしまうこともある。究極の共生を求める怖さを思い知るエピソードを、掘っていこうかと…

続きを読む

ちょい悪姉御の「グラン・パ・クラシック」 テリョーシキナ/チューディン 動画付き

f:id:biruconti:20200513133833j:plain

 バレエが好きと誰かに言うと、チョイっと前までシルヴィ・ギエムのファンかと聞かれて、ムッとすることが多かったビルコンティ。

で、長年バレエ愛好家がギエムの演目と認識していたのを、最愛のヴィクトリア・テリョーシキナがうっちゃりをかけて爆裂圧勝したのが「グラン・パ・クラシック」。中でも最良のパフォーマンスがyutubeのオフィシャル動画にあるので、ぜひ、ご紹介したいかと💛

続きを読む

セクシーなお姉さんのキレキレ「ドンキ」 テリョーシキナ グランパ動画付き

f:id:biruconti:20200425185444j:plain

セクシーでグラマラス、パワフルでキレキレって、最盛期のブリトニー・スピアーズとか、ジェニファー・ロペスとか、ジャネット・ジャクソンみたいなパフォーマーを見た時に浮かぶ言葉ですが、バレリーナにもそういうお姉さんがいるんですね。

その人の名はヴィクトリア・テリョーシキナ。本当に惚れます❤

続きを読む

2人のシャーロック役者が天体衝突な『フランケンシュタイン』

f:id:biruconti:20200504140054j:plain

外出規制で各国の劇場が封鎖状態になって、過去の上演策のYouTubeライヴが始まっていますね。中でも強烈にインパクトなのがナショナルシアターライヴの『フランケンシュタイン』。

『トレインスポッティング』のダニー・ボイル演出で2011年上演、『シャーロック』のベネディクト・カンバーバッチと『エレメンタリー』のジョニー・リー・ミラーという2人のホームズ役者が交代でダブル主演、同時にローレンス・オリヴィエ賞主演男優賞を受賞したという異例の話題作!評判を超える激激な傑作でした。

続きを読む

マリインスキーの『くるみ割り人形』はキラキラ、フワフワ甘~いメレンゲ ソーモワ/シクリャロフ動画復活版

f:id:biruconti:20200401155927j:plain

 バレエ好きと自認する皆さまとお話すると、子ども時代に『くるみ割り人形』を見てと、うれしそうに話す方が多いのですが、悲惨なバレエ鑑賞体験に悩まされてきたビルコンティは、実際にどんな公演をご覧になったのか、根掘り葉掘りチェックします。

懐疑心だらけだったビルコンティを救ってくれたのは、やはりマリインスキーバレエ。

これも、ユーロチャンネルの公式コンテンツなので、ご紹介しますかと。

続きを読む

4000万アクセス超の『白鳥の湖』全幕動画付き、マハリナ/ゼレンスキー キーロフ・バレエ

f:id:biruconti:20200226154217j:plain

10年前、映画の『ブラック・スワン』が大ヒットしたとき、『白鳥の湖』ってどんなもんよってな感じでみなさんが見にきて話題になり、あっという間に万単位のアクセスを獲得、あまりの人気にワーナー・クラシックスの公式看板コンテンツになったYouTube動画があります。

アップから7年たっても勢いは落ちることなく、今日2020年4月1日現在で40,331,138アクセスの大ヒット。ひとりでも多くの方に、これを見ていただければと願う激ファンなアタシです。

続きを読む