エンタメ 千一夜物語

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ハンニバル2.06 悪の華が開花する残酷なチェスゲーム 『蓋物』深読みネタバレ

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 満開の桜の花の樹にくくりつけられ、内臓に花々を活けられた男の死体。シリーズ中でも屈指のゴージャスな殺人作品が登場するこのエピソード。この死体の意味を考えつつ、読み込んでみました。

  ※「普通こんな会話しないよね」なセリフやアートすぎなイメージや音楽も、回が進むほどに重要な意味を持ってくるので、詳しく掘ってます。 

 

 

ハンニバルとバロック音楽

このエピソードの間折に触れ、ハンニバルはハープシコードでバロックな感じの作曲を続けています。

ハープシコードは、なんともハンニバルらしい楽器です。弦を打って音を出すことで音にはっきりした強弱をつけられるピアノに比較して、弦を弾いて音を出すハープシコードの音色は繊細で貴族的

さらに、バロック音楽の作曲法は主題の和音展開によって成り立つので、緊密で幾何学的な感触があります。
例えば、『ハンニバル』のテーマ曲のように用いたられている、ハープシコード作品『ゴルトベルク変奏曲』を、ショパンやラフマニノフもしくはドビュッシーのピアノ曲などと比較すると、後者がけっこう激情炸裂させたり内面的抒情性みたいなものをダダ漏れにしているのに気づきます。

ピアノ曲に比較するとハープシコードのバロック音楽は、情念を表すにも抑制がきいて、ある種ストイック。

 

抑制のない感情表現はエレガントではありません。ですからハンニバルがハープシコードのバロック音楽を愛好するのは、あまりにもピッタリ。

 

今回のOSTを作曲しているのは、シリーズ音楽担当の鬼才ブライアン・レイツェル。典雅な音作りに感動いたします。

 

ハンニバル殺害未遂の余波

前回ジャックとアラナの介入で阻止されてしまった、マシュー・ブラウンによるハンニバル殺害未遂事件。それは、ウィルと周囲の関係に微妙な変化をもたらします。

ジャックは当然、ハンニバルが真犯人と言い続けるウィルの関与を疑い、「ハンニバル殺しを命じただろう」と詰問に来ます。
第1シーズンのヘタレ状態から、見違えるよう自信満々に変化したウィルは、「自然に起きたできごと」なんて、ジャックをはぐらかし、下の会話が続きます。

JACK :You have contempt for Hannibal.
ジャック:君はハンニバルを軽蔑しているのだ。
WILL :I have contempt for the Ripper. I have contempt for what he does.

ウィル:僕は、チェサピークの切り裂き魔を、奴の行為を軽蔑してるんです。

実に微妙な心理です。ウィルは当然ハンニバルが切り裂き魔だと知っていますが、殺人者としてのハンニバルを忌み嫌うことはできても、ハンニバル自身を否定することはできないのです。

この告白に続けて、ウィルは切り裂き魔が被害者をカニバっていること、切り裂き魔の犯行はハンニバルのディナーパーティに先立って起こるのだから、疑いをもってもよいではという意味合いのことを語ります。

 

一方、母性的保護本能満タンのアラナは、マシュー・ブラウンの磔刑で手首に痛々しい傷を負ったハンニバルにベッタリ。「初めて悪夢をみるようになった」などと、適当なことを言って同情を誘うハンニバルを、スーシェフをしながら気遣います。

ハンニバルはといえば、(殺人未遂)事件を代謝するために作曲していることを告げ、

Stravinsky said, "A true composer thinks about his unfinished work the whole time..."
ストラヴィンスキーは「真の作曲家は、常に未完の作品を考え続ける」と言っている。

 なんて付け加えます。

これまた、面白い展開です。ハンニバル役のマッツ・ミケルセンは2009年作品『シャネル&ストラヴィンスキー』でストラヴィンスキーを演じています。さらにこの映画の中で、ストラヴィンスキーはずっとバレエ曲『春の祭典』を仕上げ続けています。これを意識してのシャレかなと考えます。

ところで、ハンニバルの未完の作品は何なのか?

「まずは食欲を取り戻さない」と、いつものカニバルジョークを飛ばしたところでシーンチェンジ。殺害予定者が差し込まれたロロデックスの名刺入れから、ハンニバルは市議会議員のシェルドン・アイズリーの名刺を取り出します。

 

花咲く死体の意味するもの

アイズリーは、満開の桜の樹に静脈にそって蔓のように括りつけられ、肺以外の臓器を抜かれて花々を差し込まれ、頭には鳥の巣の冠をつけたた死体となって発見されます。

 

アイズリーの死因は溺死。彼は絶滅に瀕した鳴禽類が住いとする森林地区を伐採し、駐車場にする契約を斡旋した張本人。鳥の巣から察するに、表向きには環境破壊に対するお仕置をアイズリーは受けたということになります。

 

それだけでしょうか?アイズリーの臓器部分に飾られたのはベラドンナ、キョウチクトウ、サワギク。どれも強い毒性のある植物。そして、ダークな巻き毛で顎が角ばったアイズリーはウィルに面影が似通っています。

ということは、この死体は殺人者として開花した"毒を持つ男"ウィルへのオマージュでる悪の華とも考えられるのです。だから、ハンニバルがいつも考えている"未完の作品"はウィルと言えるでしょう。 

 

切り裂き魔事件のパターン

考えを整理したいジャックはハンニバルの元に赴き心中をかたりますが、「関連性がないところに、関連性を見出そうとしている」と、一蹴されてしまいます。

There are connections. There is a pattern taking shape and I just have to convince my eyes to see it.

関連性があるはずだ。パターンが形を取り始めているんだ。それを見る勇気されあればいいだが。

と、ジャックは粘ります。ハンニバルは、ウィルのせいで死にかけた以上、もう彼を信用できないし、助けられない、協力はできない、距離を取りたいというばかり。

アイズリー事件を告げても、ディナーパーティを開催する予定だとしか答えないハンニバル。これで反対に、ウィルが力説する切り裂き魔の殺人とディナーパーティの関連性を考え始めるジャック。

ハンニバルがウィルと距離を置きたいというのは、本心なのでしょうか?ウィルの非難が関係しているに違いないパターンという言葉を聞いて、何故あえてディナーパーティの予定を告げたのでしょうか?

 

ギデオンとチルトンの告げ口

ギデオンがハンニバルがリッパーだと証言できるのにしなかった。ギデオンがアラナに告げ口したことで、マシューのハンニバル殺害が食い止められてしまった。それやこれやで腹を立てたウィルはギデオンに脅しをかけます。

「あんた(ギデオン)を隣の房にいれるようにスタッフを僕が言いくるめた時に、あんたの命運は尽きている。あんたはハンニバルに殺される。チルトンとあんたが生きてここを出るにはハンニバルを殺すしかなかったのに、墓穴を掘った」と。

ギデオンは後悔したらしく「ジャックにすべてを話す」と言います。

 

ギデオンとウィルの会話を盗聴していたチルトン。ギデオンがコバルトブルーのダイニングやレダと白鳥の絵画など、ハンニバル邸を具体的に描写するのを聞いて、ギデオンがハンニバル邸で彼の告白を聞いたとするウィルの主張の信ぴょうが高いことに気づき、チルトンはFBIのジャックに報告に出かけます。

そして、「人を支配する分野である医学と心理学に惹かれるハンニバルは切り裂き魔のプロファイリングに一致する」「cannibalism is an act of dominance. カニバリズムは支配を示す行為だ」と、ジャックを説得するのでした。

 

ウィルに微笑むハンニバル

「もう誰を信じていいのか分からない」というジャックはに対して、「ウィルの良いところを見たいけれども、自分は昔からハンニバルを知っている」「ウィルは人を操るようになったし、以前のような恐怖心もなくゲームを楽しんでいる。危険人物になった」と、アラナはウィルには否定的。

 

病棟の檻で面会者を待つウィルの頭から黒い鹿の角が生えてくる。前話でもあったように、黒い鹿の角は、殺人者としてのハンニバルを象徴するもの。

ウィルは、一段とハンニバルに近づく自分を感じているのでしょう。

 

そのウィルの前に現れたのはハンニバル自身。

Hello, Dr. Lecter こんにちは、レクター博士

いつものように挨拶するウィル。ですが、この呼びかけはどこか不自然です。 ジャックやギデオンと話すときは、「ハンニバル」と親し気に呼んでいるのに、当人には「レクター博士」と、いたって他人行儀。

友人と言いながら自分を裏切ったハンニバルに、他人行儀な呼びかけで距離を置くという意地悪ですね。せこいビッチ全開のウィルですが、表情は苦しそう。ジャックやギデオンの前では自信満々なのに、ハンニバル相手だと憎みたいのに腰砕けって感じですか...

 

 I feel like I've been watching our friendship on a split screen.
分割画面で我々の友情をみている気がする。

The friendship I perceived on one side and the truth on the other.
片側には友情があり、片側には真実があるというふうに。 

と、嫌味を言うハンニバル。「すごく嫌な気持ちでしょう」と、自分が偽りの友情で傷ついてきたことへのお返しだと表明する割には悲しそうなウィル。

「ビヴァリーの死には、君も責任がある...君は私を殺そうとした...遺恨を持たないのは難しい」と、切り返してウィルを責めているわりには眼が笑っているハンニバル

However, if I were Beverly's murderer...
仮に私がビヴァリーの殺人者だったとしたら...

I'd applaud your effort.
君の復讐への努力を称賛するがね。

 と、ハンニバルは本心を語り始めます。
「君はもう、自己嫌悪も後悔も恥も感じていないだろう。君は決断を下し...今までにないほど自分をコントロールし、私を傷つける手段をみつけた」と。
であれば、第1シーズンのウィルを縛り付けていたネガティヴな自意識から彼を解放し、ウィルの内なる闇、殺人への願望を開花させることが、ハンニバル本来の狙いだった。冤罪に陥れ、死刑に精神病院に閉じ込めたのも極端な心理治療だったということでしょうか。

ハンニバルの作品としてのウィルは、ほぼ完成へと向かっている。これはゴージャスな毒の花束を贈るにふさわしい歓びでしょう。

とはいえ、「君のせいで何人の人が傷つくことになるのか?アラナにはよろしく伝えておくよ」と、忌まわしい未来をちらつかせ、脅しをかけることは忘れない、狡猾なハンニバルでした。

 

ギデオンとチルトンの仕返し

チルトンに唆されて、ギデオンを聴取しに精神病院に行くジャック。

ジャックに真実を話すと言っていたのに、
「レクター氏のお宅には行ったことがないが、チルトン先生がご親切にダイニングの様子を教えてくれた」と、意見を翻すギデオン。さらに、

チルトン先生はグラハム氏がハンニバルを犯人だと思い込んでるのを正そうとしない。先生は、精神病院に雇われていたのではなく、入院していた人物を看護師にやとった。その人物がレクターの殺人未遂を犯したのに、グラハムを疑うとはお門違い」と、

一連の事件の責任をチルトンに転嫁しようとします。

チルトンに切り裂き魔だと思いこまされ、殺人を犯すよう誘導されて恨み骨髄なのでしょうが、ハンニバル逮捕に協力しないギデオン。切り裂き魔の恐ろしさが、今一つ身に沁みていないようです。

 

ギデオンに赤っ恥をかかされたチルトンも黙ってはいません。

「私は好かれていないが、君が殺した看護婦や監視員は好かれていた。悲しみとトラウマほど人を団結させるものはない」と言い放って、ギデオンを屈強な看護師2人に引き渡します。

2人のリンチを受け、階上から突き落とされるギデオン。金網で囲われた暗い監視室に座る看護師のコーヒーに血が一滴したたり、何事かと思うとギデオンが網張りの天井に堕ちてくる。なかなか、恐いシーンでした。

 

ハンニバルのチェスゲームとアラナ

角でデコったツリーを飾り室内管弦楽団を擁した、ハンニバルの典雅な立食パーティー。

ついにハンニバルを疑い始めたジャックは、会食には加わらずオードブルを持ち帰ろうとします。別途用意したものを渡そうするハンニバルを制して、あえてその場にあったものを持ち帰るジャック。多分、FBIのラボで検査させる腹積もりなのでしょう。
それを察して、憂鬱な表情を湛えるハンニバル。ジャックの不振行動に先行きの不安を感じているのでしょうか?

とはいえジャックがいなくなった後、この展開の仕掛け人であるチルトンにウィンクして見せるので、何らかの手を打っていることは確か。

憂鬱な表情は、多分、親友としてのジャックを失ったことへの感傷でしょうか。

負け知らずのチェスプレイヤーのようなハンニバル、今回はどんな手に打ってでるのでしょうか?

 

パーティのホステスとして、ダークブルーのラップドレスにダイヤのイヤリングとブレスレットを纏ったアラナは、いつもよりクラッシーで美しい。招待客が帰り、「ジャックがハンニバルを容疑者のように扱った。ウィルがあなたにしたことが許せない」と怒りを隠しません。

Hannibal:l just want to walk away from all of it.
ハンニバル:私はすべて忘れたいんだ。

Alana:What does walking away leave us?
アラナ:忘れたら、私たちには何が残るの?

Hannibal:Each other
ハンニバル:お互いが残るさ。

調子のいいハンニバルの殺し文句。ハープシコードの前でいい感じになり、キスするアラナとハンニバル。そのままベッドをともにすることになり...

シンプルなキングサイズのベッドにコバルトブルーのカバーがかけられた、ハンニバルの寝室はとてもシック。さりげなく、大きな鏡がベッド脇にあるのが官能的というか、ハンニバルは色事でも侮れません。

アラナの側から見て、この展開よく分かります。ハンニバルはアラナにとっては長年親しくする大事な人。友人として仲よくしてきたけれども、ハンニバルは誰かと付き合っていることもあり、アラナをリスペクトしてくれるけれども指導者としていつも一線を画している。そのハンニバルが殺人鬼に襲われて、少しばかり脇が甘くなっている(と見せているだけですが)。保護本能の強いアラナは彼を放っておけない。ロマンチックに思いが高まってしまったというわけですね。

 

ハンニバルの方はというと~~

ワインに催眠導入剤などを一服盛ったらしく、傍らのアラナが熟睡してるのを確かめてから、大怪我をして治療室に移されたギデオンを誘拐に出かけます。

翌朝戻ってきたら涼しい顔で、「葬式の後にセックスしたくなるというけれど...ウィルをほうむったお葬式セックスみたい...解放感はあるけど」と落ち込むアラナに「それだけじゃない。もっと意味がある」なんて機嫌取りしてます。

ジャックがハンニバルの昨夜のアリバイを尋問に来ると、一晩一緒にいたとアラナが証言をする。

つまり、アラナはアリバイの駒であり、ウィルを牽制するための人質ってことですか?このシーンのハンニバルはバーガンディの縦じまが入ったパジャマパンツにパーシモンのカシミアVネックセーターなんていう部屋着でメチャカッコいんですけど、ちょっと酷いぞこのオヤジ!と、怒ったアタシでした。

 

ウィルを釈放するための殺人

ギデオン誘拐された精神病院の現場には、看守の死体が派手に宙刷りにされ~~

裁判中に起きた壁画家から判事ディヴィス、アイズリー殺人までの死体の一部も仕込まれて切り裂き魔の仕業という犯行表明がなされ、
ウィルがコピーキャット殺人鬼として訴追された時の証拠品と同様の、アビゲール、マリッサ、サトクリフ医師、ジョージアらの死体の一部を入れ込んだルアーが飾り付けられいました。

これで、今まで巧妙に隠ぺいされていた"コピーキャット=切り裂き魔"という事実が浮き上がり、ウィルが殺人犯であるという証拠の有効性はなくなり、裁判は審理無効になるということですね。

 

今まで自分の正体を隠ぺいするための工作をすべて覆してしまったハンニバル。アラナというアリバイは用意したものの、ここまで殺人事件の関連性が明らかになってしまうと、切り裂き魔包囲網が狭まるのは時間の問題

それでも、ウィルを無罪放免にするにはこれしかなかったということ。

マシュー事件への対応でも分かるように、自分のイメージ通りウィルを開花させるにはハンニバルは命も惜しくない。闇を開花させたウィルを救うためには、正体がバレる危険も厭わない。

とんでもない愛し方と、とんんでもない執着に凝り固まったハンニバル。これまた、なんとも恐ろしいものがあります。

 

ハンニバルとギデオンの友情?

見事なモモ肉を食用粘土でくるんでローストするハンニバル。点滴をしながら、食卓についているのは苦虫を噛み潰したような表情のギデオン。 テーブルの下を見ると、ギデオンの左足が切断されています。ギデオンの足のモモ肉だったのですね。

こんな状況なのに、2人の会話はウィットと社交性を保っているのが、怖~~い

「背骨を骨折して脚の用がなくなった以上、(食べるのが)実用的」と言い張るハンニバルに~~

 GIDEON:Hard to have anything, isn't it, Dr. Lecter?
ギデオン:何かを得るのは難しいね(何も食べられないの意もあり)、レクター博士。Rare to get it. Hard to keep it. A damn slippery life.
手に入れるのも、手元に置いておくのも... なんてこった。人生なんぞあてにならない(滑りやすいの意もあり)。

HANNIBAL:You were determined to know the Chesapeake Ripper, Dr. Gideon.
ハンニバル:あなたはチェサピークの切り裂き魔と近づきになろうとしたんですよ。Now is your opportunity.
いい機会じゃないですか。ギデオン博士。

GIDEON: You Intend me to be my own last meal?
ギデオン:あなたは私を私の最後の晩餐にするつもりだね。

HANNIBAL:Yes.
ハンニバル:その通り。

GIDEON:How does one politely refuse a dish in these circumstances?
ギデオン:こういう場合、どうお断りしたら非礼にならずにすむだろう?

HANNIBAL:One doesn't.
ハンニバル:それは無理ですね。

自分の腿を食べるよう強要されても、ダブルミーニングも交え哲学的な考察をし、微笑んでローストをほおばり、吐きそうになりながら飲み下すギデオン

私のような普通人なら、叫び狂っちゃうのにすごい胆力です。ハンニバルの正体に関する証言もしないで庇ってきたギデオンですから、人間の皮を脱いだハンニバルと会食するのは、ある意味名誉なことでしょう。

これまでも、ハンニバルとウィルの関係性に並優れた理解を示してきたギデオンは、もしかしてハンニバルの一番の理解者かもしれません。

ハンニバルも普通は邪魔者は簡単に殺してしまうのに、ギデオンのことは拷問&虐待しながら賓客としてもてなしてもいる。すぐれた話し相手として、もてなしに応えるギデオン。

 

これは一種の友情なのか?すごく、すごく不思議なご両名です。

 

ハンニバルの大手

FBI行動分析課のラボでは、ハンニバルのディナーパーティのオードブルの材料は、最高級の神戸牛だど判明します。

さすがにハンニバル。切り裂き魔事件のパターンが見えてきそうだと聞いて、ジャックが身辺捜索を開始するのを察し、パーティの具材を非人肉に差し替えていたのですね。やっぱり、3手くらい先をいってます。

 

さらに、アイズリーの死体に残された肺に残された水から溺死した地区が特定されます。

その地域にただ一件残された廃屋を訪ねるジャック。その床に掘られた穴の中に、2年前に行方不明となり、切り裂き魔と思しき加害者から切断された片腕がFBIに贈られて、生死を危ぶまれていたミリアム・ラスを発見します。

 

それに被って、作曲中のハープシコード作品のエンディングをついに決めて演奏、快心の微笑みを浮かべるハンニバル

さまざまな人物をコマに使って、ジャックとFBIの切り裂き魔捜査ストップに大手をかけたということなのでしょう。このチェスゲームの大手の正体は?

ドキドキするクリフハンガーです。

 

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