エンタメ 千一夜物語

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デナーリス・ターガリエンに勝機はあるのか? ゲーム・オブ・スローンズ 最終章ep4予告編

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"夜の王"を倒して、勝利に沸くウィンターフェル城。「サーセイを根こそぎ倒してやる」と豪語するデナーリス・ターガリエン。だが、王都のサーセイはユーロン・グレイジョイを従えて不敵に微笑む予告編。

鉄の玉座争奪戦となる最終章後半。不確定要素の多いデナーリスの立場、予告編を見ながら考えてみた。

 

 

 

 

壊滅状態のデナーリス・ターガリエン軍

不安定要素の第1として考えられるのは

"夜の王"との戦いでデナーリスが最も忠実な部下のジョラー・モーモントだけはない。

ドスラクと穢れなき軍団も壊滅状態だ。

 

デナーリスの一番の守り手であるドラゴンたちも傷ついている。レイガルは片翼が穴だらけになり、ドロゴンも亡者たちの攻撃で負傷しているはずだ。

 

側近としても万全の信頼を寄せられるのは

ミサンディとグレイウォームだけになっている。

 

ミーリーンを守護しているダーリオ・ナハリスと"第2子"を呼び寄せることは可能だが、それには時間がかかる。

さらに、ミーリーンから兵を引き上げたら奴隷湾の治安を維持するのが困難になり、退路がなくなる可能性もある。

 

今のデナーリスには、七王国内で強固な同盟を築くことが必至と思えるが・・・

 

 

北部諸侯の参戦は固めているのか

ドスラクと穢れなき軍団の自己犠牲、ドラゴンの火力と

デナーリスの軍のパワーで亡者たちの襲来を最小限にすることができた"北"。

デナーリスとともに勝利を祝い、王都への進軍に鬨の声を上げているようだが、"北"の戦力はどれほどなのだろうか?

 

"大いなる戦い"で半減しているはずだ。

 

ボロボロになったウィンターフェル城の最優先は復興作業だ。

 

どんなに劣勢でも戦いに参じるモーモント家はもうない。

 

ヤーラ・グレイジョイは同盟を守る。だが、"鉄の民"の事実上の王は叔父のユーロンだ。ヤーラが鉄諸島をひとつに束ねるには、ユーロンを打倒する必要がある。

 

そして、北部諸侯を束ねるにはスターク家の全面的な後押しが必要になる。

それには、"北の王"ジョン・スノウ=エイゴン・ターガリエンを手中にしておく必要があるのだが・・・

 

 

ジョン・スノウとデナーリス・ターガリエンの蜜月の行方

デナーリスが叔母であることを知り、エピソード2では彼女を避け続けたジョン・スノウ。

甥のエイゴン・ターガリエンであるというジョンの告白に、継承順位が自分より高い玉座の後継者として敵意を剥き出しにしたデナーリス。

 

"夜の王"との生命がけの戦いの最中では互を思い守りあっていたが

平常心にもどった戦いの後はどうなるのだろう。

 

予告編の、亡き戦士たちを火葬するシーンで

スターク家とターガリエン陣営は、はっきり分かれている。

しかも、ジョンはスターク側にいる。

 

南への進軍もデナーリスと別れ、ダヴォスと二人で旅だったようだ。

 

馬鹿正直なスタークの男であるジョンだから

自分はネッドの息子ではないのでウィンターフェルの主はサンサであり

彼女が北の女王であることを告白しているに違いない。

 

政略家であるサンサは

正統の王としてジョン=エイゴン・ターガリエンを擁立することが

北の独立にとって最善の策であると考えるだろう。

 

ジョンの意志にかかわらず、彼を王に押す気運は高まるはずだ。

 

デナーリス愛と玉座への道を全うできるのか?

雲行きがあやしくなっている

 

 

ティリオンとヴァリスの忠誠

 

ウィンターフェルの地下墓所でティリオンは

「サンサとの結婚を続けていれば良かった」と、ジョークを飛ばした。

 

政治家のサンサは

ティリオンが北の独立の障害になるデナーリスに仕えている以上、二人の復縁はないことを真顔で答える。

 

それをミサンディが聞いている。彼女はデナーリスに報告するに違いない。

 

冗談にせよ、サンサとティリオンの復縁をデナーリスが歓迎するとも思えない。

 

そしてヴァリスが使えているのは"王国"である。

彼は、最も安定した君主を望んでいる。

 

デナーリスが平常心を失ったと判断すればヴァリスは鞍替えする。

 

ティリオンのジョークのバタフライ効果、なかなか大きそうである。

 

サーセイのデナーリス孤立化作戦

第7シーズンでタイレル家の傘下にあるランディルとディコンのターリー家を自軍に引き込むに当たりサーセイがとった手法は

デナーリスをエッソスから凶悪なドスラク軍を引き入れて七王国に壊滅的なダメージをもたらすこと画策している悪者に仕立て上げることだった。

 

ドスラクたちは強盗や強姦で悪名を馳せてきたので、この言葉には驚く程説得力があった。

 

サーセイの弁舌と演技力を持ってすれば

"北"で事実を目撃したわけではない王都と南部で

"大いなる戦い"と"夜の王"の存在自体をなかったことにするのは容易だろう。

 

さらに王都の民を守るためと言い含めて"赤の城"に呼び込み、人の楯として

デナーリスが攻撃をしずらくするという利点もある。

 

総てが機能せず敗戦に追い込まれても、サーセイには"野火"という最終手段がある。

何もかも吹き飛ばしてしまえば、デナーリスが"鉄の玉座"を取り返すことはできない。

 

余裕の微笑みには、裏付けがある。

 

 

細部のほつれを追っていくと、

デナーリスは周囲は不安定要素ばかりだ。

 

エピソード4の展開、スリリングなものになりそうだ!

 

 

 

 

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