エンタメ 千一夜物語

もの好きビルコンティが大好きな海外ドラマやバレエ、マンガ・アニメとエンタメもろもろ、ゴシップ話も交えて一人語り・・・

アカデミー賞2019 ラミ・マレック~クイーン+アダム・ランバート

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今年のアカデミー主演男優賞はラミ・マレックだと昨年の暮れに断言したのが、最近のビルコンティの自慢!映画「ボヘミアン・ラプソディ」は大当たりしてるし、演技力には定評あるラミ・マレックが演じるフレディ・マーキュリーは、フレディのフレディらしさが体臭のように漂ってくるし・・・Mr.Robotでエミー賞他をいろいろ受賞してるし、機は熟したと思ってたのですが、それだけではなかったのね~~~

 

 今年のアカデミー賞のテーマは多様性ですね。トランプ政権になって、白人至上主義とマイノリティ差別の風潮が激化している昨今。鎖国みたいな国境政策や移民政策があって、“信教の自由”を掲げてLGBTの権利剥奪を推し進めていたり・・・

 

リベラルが売り(?)のハリウッドとしては抵抗したい構図。そういう時期に、ゲイで移民のロック・レジェンドをエジプト移民一世のラミ・マレックが演じたフレディ・マーキュリー、実に旬でありました。

 

とはいえ、ビルコンティが語りたいのは

オープニングアクトを務めた

クイーンのフロントマン、アダム・ランバートです~~~

 

ビルコンティはアダムを2009年の「アメリカン・アイドル」時代から応援しています。ハヒ~

 

オーディションで歌った「ボヘミアン・ラプソディ」の音域と歌唱力に圧倒されました。

 

サイモン・コウウェルの「芝居臭すぎる」ちゅう批判にも怯まず、個性ブッちぎりで優勝街道を爆進するなかで持ち上がった「ゲイ疑惑」。その質問を投げかけるインタビュアーに

I know who I am (自分のことはよく分かっている)

と答えた時、強くて負けん気で、頭が良い奴だと思いました。

 

リアリティTVや売り出し中の俳優さんとか、様々な情報守秘義務があったりして、正直に自分をさらけ出したりできません。

そんな中で、カムアウトはできないけれども嘘はつかないという姿勢に感心しました。

 

ファイナルラウンドで歌ったのはコウウェルが選んだ曲で、公民権運動のテーマソングともいうべき「A Change Is Gonna Come」。

人種平等で社会がよくなることを信じた世代の歌ですね。黒人が市民としての権利を形上は勝ち得ても、貧富の格差は無くならない、どんどん酷くなる現代。せめて、なにか、良くなって欲しいと思う毎日に聞いたこの曲はショッキングでした(汗)

アダム・ランバートに、ほんの少しでも社会を変える力があることを願いました。

 

ゲイを毛嫌いする保守層の影響か、最終的に2位に終わった「アメリカン・アイドル」。そのフィナーレでクイーンと共演して歌ったのが「We Are the Champions」。

フレディに代わるべきフロントマンを見つけたという感じの、ブライアン・メイの満足そうな笑顔が印象的で、これなら、優勝したも同然と思いました。

 

 

番組終了して制約がなくなったところで、早速カムアウトしたアダム・ランバート。

ファンベースの大半を占める女性達の反応が心配じゃないですか?という質問に

Sexy is a unversal thing!(セクシーって普遍的なことでしょ)

そうだ。その通りた!

アダム・ランバートが成功しなくどうする?

 

と、確信したビルコンティ。でも、デビューアルバムを買いませんでした(汗)

 

 

何故か?

I'm proud of who I amという事をベースにすると、自分の存在の根本に関わるvulnerability(弱さ、脆さ)insecurity(不安)angst(苦悩・焦燥)といった情動は否定されてしまいます。

勝気なアダムのデビューアルバムは、まさにそれだったのです。

 

ビルコンティはvulnerableでinsecureでangstyな人間なので、それについていけなかったのです。

 

当時ビルコンティの当時のお気に入りアルバムは、まだクローゼットだったMIKAの「Life In Cartoon Motion」

 

黒白つかない、どうにも身の置き所がない少年の、うだうだした内面の葛藤に共感するしかないアタシでした(汗)

 

ということで、遠くから見守ることになってしまったアダム・ランバート。

 

強さも攻撃性も脆さも苦悩も喜びも全てそろった名曲満載なクイーンのフロントマンになって、「アメリカン・アイドル」出身者の稼ぎ頭となった時は、本当に嬉しかったです。

 

そして今回、司会者のいないアカデミー賞のオープニングという大舞台に立って

Welcome to the Oscar

と、開会の言葉に匹敵する挨拶をアダムが語った時は

本当に、自分のことのように誇らしかったりし・・・

 

カムアウトと構えなくて済む

それで重要なアーティストリーの一部を切り捨てなくてよいような時代が

来るとよいなと、思ったのでした。