海外ドラマ
ハンニバルの差し金で脳炎を患っていることを隠され狂気へと追い立てられているウィル・グレアム。ボルティモア精神障害犯罪者病院長フレデリック・チルトンの心理操作でチェサピークの切り裂き魔だと思わせられ、殺人へと駆り立てられてきたエイブル・ギデ…
人里離れ、古びた一軒家に住む少女。街灯のない深い闇の中から家路について、床に入ると寝天井からポタポタと雨漏りが… 何事かと薄暗い屋根裏を覗いて、雪が吹き込む穴をふさいで寝室に戻ると何者かの気配が… そしていきなりベッド下に引き込まれ、血しぶき…
さまざまな腐敗状態のいくつものバラバラ死体を組み合わせ、頂点に男の生首を置いたトーテムポール。いつものエレガントな美しさはないけれど、ショッキングなヴィジュアル。祖霊信仰や部族神話にまつわる象徴物の彫刻っていわれているトーテムポールをシリ…
喉もとを大きく切開された人体のチェロ、声帯で造られた弦。『ハンニバル』TVシリーズの中でも、最強にグロ美しい死体に入る今回の殺人。だってねえ、これは殺人鬼から殺人鬼へのセレナーデ、ラヴレターなんだから。シーズン1が妖しく官能的に輝く第8話、読…
製作者のブライアン・フラーが、撮影開始前は犯罪捜査物的な台本を6話分ほど用意していたけれども、第1話収録後マッツ・ミケルセンとヒュー・ダンシーの芝居に感銘を受けて撮影を2週間中断、2人に合わせて全部書き換えたと言ってました。 ちゅうことは、『ハ…
話の核が周囲の登場人物の心の機微からハンニバル自身ににシフトして、チェサピークの切り裂き魔の奈落に触れるこのエピソード。マッツ・ミケルセンのファンだから、ドラマを見始めたビルコンティ。ハンニバルが背景になっていたエピソードを耐え忍んでたど…
ジョニー・デップ主演の『パイレーツ・オブ・カリビアン』といえば、いわずとしれたディズニーの看板アクションアドヴェンチャー。シリーズ5作を数え、スピンオフも計画されている大人気作品。 バレエにも大ヒットの『海賊』があるので、その原点となる作品…
悪夢と夢遊病、天使に見立てられた死体や透視能力が登場するグロ美しい第5話。犯罪捜査シリーズのふりをして始まり、サイコスリラーに変化し続けた『ハンニバル』シリーズですが、ついに、 サイコホラーに! 幼虫がさなぎになり、孵化するように変化し続ける…
ウィル・グレアムが野良犬を拾い集めるように、孤独な人間は、どんなに否定しても家族を求めている。なぜ彼らは孤独なのか?孤立した人間が無理矢理疑似家族をつくろうとしたら、どんな悲劇が起こるのか?痛みが伝わるエピソードを深読みしてみました。
groomingという言葉があります。"子供や若者と信頼関係、エモーショナルなコネクションを築いて、心理を操って自分の利益や欲望にそうように育て上げる"というような意味。アビゲール・ホッブスと殺人者の父親の関係は、ある種このgroomingに見える。そんな…
人は1人で生まれてきて1人で死ぬ。基本的に孤独な存在。誰かと完全に理解しあって愛し合うというのは、ほぼ不可能なこと。個人という壁を越えて、ダイレクトに繋がれたらという妄想を実現しようとしたら、連蔵殺人犯になってしまうこともある。究極の共生を…
バレエが好きと誰かに言うと、チョイっと前までシルヴィ・ギエムのファンかと聞かれて、ムッとすることが多かったビルコンティ。 で、長年バレエ愛好家がギエムの演目と認識していたのを、最愛のヴィクトリア・テリョーシキナがうっちゃりをかけて爆裂圧勝し…
セクシーでグラマラス、パワフルでキレキレって、最盛期のブリトニー・スピアーズとか、ジェニファー・ロペスとか、ジャネット・ジャクソンみたいなパフォーマーを見た時に浮かぶ言葉ですが、バレリーナにもそういうお姉さんがいるんですね。 その人の名はヴ…
外出規制で各国の劇場が封鎖状態になって、過去の上演策のYouTubeライヴが始まっていますね。中でも強烈にインパクトなのがナショナルシアターライヴの『フランケンシュタイン』。 『トレインスポッティング』のダニー・ボイル演出で2011年上演、『シャーロ…
バレエ好きと自認する皆さまとお話すると、子ども時代に『くるみ割り人形』を見てと、うれしそうに話す方が多いのですが、悲惨なバレエ鑑賞体験に悩まされてきたビルコンティは、実際にどんな公演をご覧になったのか、根掘り葉掘りチェックします。 懐疑心だ…
10年前、映画の『ブラック・スワン』が大ヒットしたとき、『白鳥の湖』ってどんなもんよってな感じでみなさんが見にきて話題になり、あっという間に万単位のアクセスを獲得、あまりの人気にワーナー・クラシックスの公式看板コンテンツになったYouTube動画が…
『ゲーム・オブ・スローンズ』最終シーズンや『ウォーキングデッド』の尻すぼみっぷりにあきれ果て、ドラマを見る意欲を失ってしまったビルコンティ。 そこで、最終話までハイクオリティっぱなしだった番組を考えてたら『ハンニバル』があるじゃないかとDVDS…
人気低迷していたシーズン9のプレミアからさらに34%の視聴率減という、最低視聴率を更新してしまった『ウォーキング・デッド』のシーズンプレミア。 そろそろ打ち切りになってしまうのか?その根深いダメ度を探ってみました。
エミー賞史上最多の32ノミネートを獲得した『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章。12件の最優秀賞を受賞しましたが、プライムタイム部門では2つの最優秀受賞に留まり、残り10はキャスティング、コスチューム、プロダクションデザイン、作曲、撮影、ヴィジュ…
実物は、か細くて繊細で存在感もウスいのに、やや情けないキャラづくりに異様な説得力があるので作品のナラティヴを変えてしまい、圧倒的に新鮮な解釈をみせつけてくれるベン・ウィショー。 一部では当代随一といわれる役者のベン・ウィショーが、シェイクス…
『ゲーム・オブ・スローンズ』の第2シーズン以降、彼こそエミー賞に相応しいとファンコミュでは騒がれてきたシオン・グレイジョイ役アルフィー・アレンが、とうとうエミー賞ノミネート!がなのに、7月にノミネが発表されて1月以上!ほぼ何の情報も出てこ…
『ゲーム・オブ・スローンス』のヴァリス役コンレス・ヒルが『ヴェラ・ドレイク』のイメルダ・ストウントンと一緒に主演を務める芝居『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』を見てきました。 3時間の上演時間中ずっと笑い転げてました。それも、悪趣味で…
「スターウォーズ」にはダース・ヴェイダー、バットマンにはジョーカー、「ハリー・ポッター」にはヴォルデモートと、不条理で圧倒的な悪漢がいてこそエンタメ度が増すアクション・アドヴェンチャーの世界。 複雑でリアルな人物像を扱うゲーム・オブ・スロー…
ラムジー・ボルトン(スノウ)とシオン・グレイジョイの不可解な結びつきを深読み、分析しまくるの続編です。 今回は、性的サディズムとか戦時捕虜の虐待とかストックホルム・シンドロームとか、本当に耳障りのよくない話題も入ってますので、嫌なかたは読ま…
実は、アタシが一番興味を惹かれるストーリー・ラインはラムジー・ボルトンとシオン・グレイジョイの不可解な結びつきです。最終シーズンの熱狂も過ぎ去ったようなので、そろそろこれを語ってもいいかも・・・。 サイコパスの心理とか、代償行為とか、耳障り…
8年間貯めてきた積立ファンドが半額になってしまったような、どうにもスッキリしないゲーム・オブ・スローンズの終りっぷり。デナーリスやジョン、ティリオンのキャラ展開に無理があったし~~~、地力のある役者順に死んじゃったから、最後はティリオンの語…
ゲーム・オブ・スローンズ最終シーズンの最終話、欲しがっていたものを手に入れたのは誰かと考えると、"北の女王"となって冠を頂いたサンサ・スタークが一番に浮かびます。サーセイと同じように女王になることが少女時代からの夢だったサンサ。 それでは、サ…
ゲーム・オブ・スローンズ最終章・最終話に飲み込まれることができず、ボヤキで終わってしまったビルコンティ。なぜそうなってしまったのかを反省しつつ、物語を支えてきた"約された"ヒロインとヒーロー、デナーリス・ターガリエンとジョン・スノウの物語…
最終シーズン最終話のエンディング近く、ティリオンの下に集まったブロン、ダヴォス、ブライエニー、サムといった小評議会のメンツを見て七王国の黄金時代に向けた復興の兆しを感じられなかった私目。 なんでかな?そうだ、タイレル家がいないと・・・。 何…
エピソード3では"夜の王"も倒せず、エピソード5ではデナーリス・ターガリエンの大虐殺を黙認しってしまったジョン・スノウ。"光の王"の女祭司メリサンドルに"約された王子"と認められ、死から蘇っても、これまで機能不全に陥っているジョン・スノウ。 それ…